入院初日は5月29日の金曜日。
息子が手術できる体質か調べるために血液検査や尿検査がありました。
そして、オペ室の担当看護師さん、麻酔科医の先生、執刀医(主治医)の先生と、個々に手術の説明をしてくださり、お話を聞いているうちに少し安心しました。
手術は6月1日の月曜日。
それまで何もすることがないため、外泊ということで週末は自宅へ一旦帰り、日曜日の夕方に病院へ戻ってきました。
風邪を引くと手術が延期になってしまうので、週末はとにかく風邪を引かせないよう細心の注意を払いました。
入院中は付き添う必要があるため、仕事は10日間お休み。
自営業なので何とかなりました。
こちらの病院は親以外の面会は禁止。
人の出入りが多いと、入院中の子供たちが感染症にかかる危険があるかららしいです。
それから、付き添い者の宿泊設備がないため、夜間は親も自宅へ帰らなくてはいけなくて、息子は病室で一人で寝るのを怖がっておりました。
私の音痴な子守唄で何とか寝てくれましたけど、今まで息子と離れて寝ることがなかったので、私も何だか淋しくてあまり眠れませんでした。
そして手術当日の朝。
息子には手術のことは詳しく話していなかったので、朝から元気いっぱい。当時4歳の息子に手術の説明をするのは酷な気がして言えませんでした。
手術着を着て写真撮影していると、看護師さんが「完全装備で写真を撮ろう!」と手術帽も持ってきてくださいました。病院のスタッフの皆さんはとても優しかったです。
手術室まで大好きなモルモットのぬいぐるみを持っていっていいよと言ってくださり、息子はピクニック気分で「ルンルン♪」な感じで手術室へ。
手術着を着て目だけしか見えないスタッフさん達に「これ、モルモットのモルちゃんっていうんだよ」と話しかけている息子。
スタッフの皆さんも乗り気で「モルちゃん?かわいいね~」と息子に話しかけてくださり、終始和やかな雰囲気でした。
私も手術室に入り、息子が笑気麻酔がかかるまで見守りました。
手術室ではアンパンマンなど子供用の曲がかかっていて、執刀医の先生がこの曲を聴きながら手術するのかなと思うと何だか面白くてホッとしました。
子供の場合は、笑気麻酔がかかってからあの痛そうな麻酔をかけることが多いそうです。
大人でもあの針の痛みに耐えるのは苦痛ですものね。
この笑気麻酔ですが、息子は「ミカンの臭いがする~」と言いながらすぐに眠りました。
ただ眠りはじめる前に、けいれんのようにブルブル震え始めて少しパニックの私。
看護師さんが「これ麻酔の効果ですので安心してください」と説明してくださいました。
ホッ。
手術は息子が麻酔から覚める時間を入れて、1時間30分くらいでした。
手術が終わるまで、時が過ぎるのがすごく長く感じました。
「もう終わったかな?」と時計を見るとまだ10分しか経っていなかったり・・・。
何度も何度も時計を見ていると、遠くから息子の泣き声が聞こえてきました。
麻酔から覚め手術室から出てくるところでした。
麻酔から覚めると、しばらく暴れると聞いていたので覚悟していたのですが、息子は大きな声で「ギャーギャー」と言葉にならない声を出す程度で、そんなに暴れることはありませんでしたが、聞いたことのない声をだすので、かわいそうで涙が止まりませんでした。
術後すぐは息子の頭を撫でて声をかけることで精いっぱい。
麻酔から覚めて20分くらいすると、自分の言葉で「痛い・・・痛い・・・」と言い始め、痛み止めで少し落ち着きました。
事前に、手術したところから出血して血を吐くことがあると説明がありましたが、幸い出血はありませんでした。
ただしばらくは痛かったようで、起きて、寝て、起きて、寝てを繰り返し、夕方4時頃ようやく安定して眠りました。
麻酔から目が覚めたのが朝10時40分。
息子の場合は状態が安定するまで6時間近くかかりました。その間、私は何度も涙が出て自分で情けないなと思いました^^;
手術当日は飲食禁止ですが、翌日の朝から流動食が出ます。
食べ物というより、飲み物って感じの食事です。
この日は痛みでほとんど食事がのどを通らなかったようでした。
「子供って術後は食事は残しても、デザートは平気で食べたりするんですよ」と主治医の先生がおっしゃっていたのですが、その通り、おやつのゼリーは完食。
術後は栄養も必要ですが、しばらくは感染症予防のため抗生剤も必要とのことで、術後3日間は点滴生活でした。
私の付き添い時間は、息子が起きる午前6時50分~寝かしつけが終わる午後9時頃まで。
ベッドで安静にしていなくてはいけないので、日中は福笑いやすごろくゲーム、お絵かきや折り紙をして遊びました。
院内に将棋があったのでお借りしました。
遊び方間違っていますけどね・・・。
こんな感じで入院生活を過ごし、退院は6月8日(月)の予定でしたが、少し早めの6月6日(土)に退院許可が出ました。
子供は回復が早いようで、大人よりも退院日も早まることが多いそうです^^
手術前は寝苦しそうに呼吸をしていた息子。
術後は1週間ほどいびきをかいていて心配になりましたが、術後の腫れによるものだったようで、その後は「息しているのかな?」と一瞬不安になるほど、鼻から息を吸って静かに眠るようになりました。
毎晩続いていた夜驚症のような症状も激減しました。
寝言で急に「フフフ」と笑い始めたりするので、逆に怖いですが(笑)、楽しそうに寝ているのでホッとしています。
手術前は口呼吸だった息子。
本人もあまり気にしている様子はなかったのですが、術後は鼻で息ができることの喜びを感じたようで、風邪などで鼻が詰まると「鼻で息したい!」と言うようになりました。
扁桃腺肥大もなくなったので、肉類も自分で噛み砕いて飲みこめるようになり、身長が急に伸び始めました。
先日は、鼻詰まりが原因で少し呼吸が乱れていたので、念のため再検査入院をしましたが、アデノイドは増殖していないようで安心しました。
息子の場合は、手術して本当に良かったと思います。どんな手術でも100%の安心はないと思いますが、主治医の先生から「アデノイド切除術」はとても簡単なものなので、そんなに心配しなくてもいいですよと言われていたので、何とか乗り越えられました。
でも、もうこんな思いはあまりしたくないです・・・。
息子が毎日元気で笑っていたら、それだけで幸せです。
コメント
息子くん✨
子供を持った今ならすごくよく分かる。子供のことって自分のことより胸が痛むし苦しいよねぇ。
涙が止まらなかったのは千秋ちゃんが弱いのではなく、母親なら誰しもだと思うよ。子供が痛がってたら変わってあげたいと思うもん。
息子くんもだけど、千秋ちゃんもよく頑張ったね( ´・・)ノ(._.`)
大変な思いをしただろうけど、手術することで回復して良かったよ♪これからどんどんおおきくなーれ♡
自分の子供ながら、よく頑張ったなぁと感心したよ(T_T)。。。
親になるって、面白いね。今までになかった感情が芽生えるよね♪
姫ちゃんふたり、元気かな?千秋おばちゃん、姫ちゃん達を抱っこしたいんだけど、遠くてなかなか会えないから、つい二人を想像しながら赤ちゃんコーナーで洋服やおもちゃをみたりしてるの。
もうね、ばあばの気持ちと一緒。
2月くらいまでご実家にいるのかな?衝動買いしちゃったら、また姫ちゃん達にプレゼント送ってもいいかな?千秋ばあば、買いたくてしょうがないの(笑)
ってこれ、メールでやり取りする内容だね。
また連絡するね~(@^^)/~~~