2015年4月頃(推定)に喜界島で生まれたミミ。
生後半年間ほど野良犬状態だったところを町役場の方が保護なさったのですが、里親が見つからなければミミは殺処分の対象でした。(殺処分ゼロを目指したい!)
そこへ私の母が引き取ると名乗り出たため、ミミの命は助かったものの、生後半年間も野良犬生活を満喫していたので社会化がほとんどできておらず、人間と共存する上で様々な課題が残っておりました。
人や他の犬を咬む、吠えまくる、引っ張り癖があり散歩が大変、どこにでもおしっこやウンチをする、爪切りやブラッシングをさせてくれない、当然ハミガキも無理。
他にもたくさんの課題があったミミ。
その状態で2020年10月に東京にある我が家へやってきたのですが、焦らずゆっくり時間をかけてしつけ直しをしたところ、今現在は随分と穏やかになりました。(自分が犬の訓練士でよかったと思った瞬間です。トレーニング費用がかかりませんからね。笑)
我が家へ来た初日からしつけ直しは始まりました。
当初は気に入らないことがあると息子を咬もうとしていたミミですが、小さい頃からお客様のワンちゃんと一緒に過ごしていた息子は、すでに犬の扱いに慣れていたのもあって、あっという間にミミと仲良しになりました。
フードアグレッシブ(食べ物に執着し、人や犬が近づくと攻撃的になる行為のこと)もあったのですが、1か月ほど焦らずにトレーニングを重ねて改善させました。
以下の写真はミミが東京へ来てから1か月後に撮影したものですが、ミミは息子を咬むことなく、遊びながらオヤツの取り合いをしておりました。
私は犬と子供がこのようにスキンシップをとることはとても素敵なことだと考えているので、賛否両論あるとは思いますが、ミミが本気で嫌がらない限りは、息子の好きなようにさせております。
息子がオヤツに近づくにつれ、デンタルボーンをガリガリする音が大きくなっていきます。
「これは絶対に渡さない!」という、ミミの意思表示。笑
でも息子が近づいても咬みません。
オヤツを取り上げようとする息子にも、優しく対応するミミ。
「ミミごめんね。私は犬の訓練士だけど、人間の訓練はできないの~(なんちゃって。笑)」
犬は本当に嫌なら、その場からなるべく遠い所へ立ち去るのですが、ミミは息子のそばから離れず、この状況を遊びに変えております。
下の写真のような行為は、「犬が自分のほうが立場が強いと勘違いする」とおっしゃる方もおりますが、私はそう感じたことが一度もないので、我が家は平気でこの遊びを楽しんでおります。
どちらかというと、この遊びがあるからこそどんどん仲良くなっていきました。
フードアグレッシブも改善しましたし♪
子供が苦手な犬もおりますので、無理にトレーニングすることはおすすめできませんが、子供と犬がお互いに遊ぼうとしているチャンスを見逃さなければ、徐々に信頼関係ができてくると思います。
そして遊び疲れたら、お互いに休む時間も必要です。
押し入れの下に小部屋を作ったところ、一人と一匹はこのような形でそれぞれの時間を楽しんでおりました。
ミミはデンタルボーンをガジガジ。
息子はゲームの攻略法をiPadで調べているところ。
自分の時間も大事にするけど、お互いに離れようとはしません。笑
注)デンタルボーンは噛み続けて小さくなると、慌てたときにそれを喉に詰まらせる危険があるので、小さくなったらミミをそっとしておくよう息子に伝えております。
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